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理一と理二の違いを解説【出願を迷う東大受験生へ】

2020/03/07
 
この記事を書いている人 - WRITER -
駒場太郎
高校3年生の冬、東京大学理科2類を受験するも大差で不合格。ここで初めて勉強に対する意識を変えることになりました。 浪人生となり河合塾に通うが、独学をベースとして東大の理科2類に合格しました。 現在はブログやYoutubeで情報発信しています。

どうも、駒場太郎です。

 

センター試験が終わり、いよいよ二次試験の勉強が始まりますね。

直前期の追い込みって年間通して一番コスパが良い(ちなみに不合格体験記でも書きました)ので、

やらないと損です。

と、その前に二次試験の出願をしなきゃですね。

東大の二次試験の出願は1/27から始まりました。

 

今回は

理一理二か、どっちに出願するか迷っている東大受験生」

に向けて書きます。

出願のヒントになったら幸いです。

 

理一、理二で悩む

 

東大には理系、文系それぞれ3つの科類がありますが、

理一に出すか、理二に出すか悩むって人は意外と多いです。

というのも、受験生からするイマイチ違いが分かっていないのが現実でしょう。

 

センター試験後の東大受験生としては、

「出願先についてたくさん考えたい」という一方で、

「二次試験前で勉強時間が欲しい。迷っている時間すら惜しい!」

というジレンマを抱えているかと思います。

 

私自身も出願前に理一か理二かで迷っていました。

東大二次試験のための勉強もしたいし、受からなきゃ本末転倒だということで、

結局、十分に考えることができずに理二に出願してしまいました。

東大に入ってみてから分かったことがたくさんあったので、それをまとめてみたいと思います。

 

理一、理二の大きな違いに主に3つです。

・入試難易度

・クラスの人の多様性

・進振り

 

順番にみていきましょう。

 

入試難易度

 

理一は物理系、理二は生物系というイメージはあるかもですが、問題や受験科目、配点に違いはありません。

 

では何が違うのかというと、

理一の方が、合格難易度がやや高いです。(ここ最近は)

 

理一の方が合格最低点が10点前後高くなっています。

過去6年の合格最低点を見てみましょう。

合格最低点 2019 2018 2017 2016 2015 2014
理一 335 319 347 328 323 307
理二 330 311 335 315 312 310

 

表を見る限りでは、2015年以降はずっと理一の最低点が高いです。

つまり、理一の方が入りづらいということですね。

 

よくある勘違いとしてこんなものがあります。

「理一の定員(1100人)は理二の定員(500人)よりも多いから入りやすい」

「理一の倍率(2.6倍)は理二の倍率(3.8倍)よりも高いから入りやすい」

 

確かに定員が多かったり、倍率が低い方が入りやすいイメージがありますよね。

でも、「合格する条件=合格最低点以上の点数を取ること」ですから、これは正しくないと分かります。

入試の難易度は合格最低点のみを見ればOKということです。

 

ただ、ここまで言っておいてあれですが、

理一と理二で採点の厳しさが違うという噂もあるのでなんとも言えないところです。

個人的には、東大が明確な採点基準を作っていると思っているのであまり関係ないかな、とは思います。

受験生の解答の中に、問題作成段階で想定されていなかったものが出た場合は採点官全員で会議して共有する、

という話も聞いてことはあります。

(本当かどうかは分かりませんが、東大がここまで徹底的に公平な採点を行っていても不思議ではありません。)

 

クラスの人の多様性

 

理二理一よりもクラス人に様性があると思います。

 

どういうことか説明する前に、東大のクラス制度について触れておきます。

東大は入学するとクラスに入ります。

入学してすぐにオリ合宿(クラスの旅行)があったり、クラスごとに授業が指定されていることが多いので、

1年生の間はクラスの人と関わる機会は意外に多いです。

 

クラスは選択した第二外国語によって決まります。

理一は理一だけのクラス、理二は理三と同じクラスに入ります。

例えば、理二のスペイン語選択と理三のスペイン語選択が同じクラスに入る、といった具合です。

 

人の多様性の話の戻ります。

具体的には以下の3点において理二の人は様々な人と関わる機会が多いです。

・浪人率

・女子率

・理三

 

浪人率

 

理二の方が浪人して入ってきた人が多いような気がします。

 

気になったので、実際にこのサイトで調べてみたところ

理一  30%  理二  40% くらいでした。

やはり理二の方が浪人率は高いみたいです。

(10%差しかないのは、少し意外でした。逆にいうと実際に大学で過ごしてみると、10%の差でも強く感じるのかもしれません。)

浪人するとやはり慎重になるので、最低点の低い理二が選ばれやすいのかもですね。

実際に現役では理一だった人が、浪人で理二に変えるケースはいくつか見ました。

 

浪人生からすると、一年遅れたことで馴染めるか不安な部分はあると思います。

浪人生は多少理二の方が過ごしやすいのかもしれません。

 

女子率

 

女子に関しても理二の方が多いです。

先ほどのサイトで調べたところ、

理一 8% 理二 20% くらいでした。

 

女子受験生としては女子率は見逃せないポイントだと思います。

というのも、東大女子は全体的な人数が少ないので、居場所を作りずらいようです。

(東大女子が入れないサークルとかがちょうど話題になっていますね。)

また、居場所が少ないということは入ってくる情報も少なくなります。

進振りは情報勝負みたいなところもあるので、気をつけた方がいいですね。

 

理三

 

先ほど書いた通り、理二は理三と同じクラスに配属されます。

ですので、理三とか関わる機会は理一よりは多いです。

 

日本の最高峰と同じクラスに入るのはかなり貴重な経験でしょう。

入学したての頃、理三と関わると聞いて少しワクワクしていたのを思い出します。

 

とはいえ、理三はメディアが取り上げるほど変人だらけではありません。

良い意味で普通な人という印象を受けました。

こういう体験まで含めて理二に入るのは少しお得かもです。

 

進振り

 

2年生の夏。東大生は人生において大きな決断に迫られます。

進振り(学科を決めるイベント)があるからです。

進振りについて軽く説明します。

最初の1年半の成績が高い人から順に希望の学科に入ります。

これは完全に点数至上主義です。

近年システムが変わったので、駆け引きは存在しません。

点数の高い人の第3志望は、点数の低い人の第1志望を破ります。

 

さて、進振りに関して言うと、理一の方が圧倒的に有利です。

 

一般的には

「理一は工学部、理二は農学部、薬学部に進みやすい」

と言われています。

が、これは一昔前の話です。

 

私自身、理一と理二は進振りに関しては対等な関係であると信じて疑っていませんでした。

「それぞれに有利、不利な学科がある!」

みたいなイメージでしたね。

ところがどっこい。

2019年度現在では、ほとんどの場合、理一に軍配が上がります。

 

では具体的にはどのように違うんでしょうか。

各学部の進振り状況について見ていきましょう。

 

工学部

 

圧倒的に理一の方が有利ですね。

どこの学科も底点(合格最低点みたいなもの)が5点前後、理二の方が高いです。

最近は工学部自体の人気が上昇中。

理二は工学部の席が少ないので、もろに影響を受けています。

近年、情報系が流行っているのが主な要因でしょうか。

 

医学部

 

そもそも、理一理二、ともに進むのが難しいです。

理三に合格する方が簡単!みたいに言う人もいます。

 

具体的には、理一は90、理二は85点くらい必要です。

若干、理二の方が有利ですね。

理二唯一のメリットかもしれません。

 

農学部

 

工学部とは反対に人気低下中です。

なんでなんでしょうか。

どの学科も底点が低い。

どの学科も理二の方が枠が多いですが、そもそも底点がないようなものなので有利不利とかないような気がします。

よっぽど低い成績を取らない限り、農学部の学科で行けないところはありません。

 

薬学部

 

農学部同様、人気低下中。

真偽は不明ですが、2019年度は底点はほとんど存在しないようなものだったとか。

昔は人気学科で、「薬学部に入るなら理二じゃないときつい」

みたいな感じだったようです。

 

最近では理一の方が入りやすい年もあるくらい時代が変わってしまいました。

「薬学部に行きたいなら理一」かもです。

 

理学部

 

詳しくはわかりませんが、全体的に理一の方が枠は多いです。(化学だけ理二が多い。)

 

その他の学部

 

他には法学部、文学部、経済学部、教育学部、教養学部があります。

これらの学部に進む分には差はありません。

 

まとめ

 

こんな感じで理一、理二の違いについてまとめてみました。

 

まとめると

進振りで苦労したくない。そして、医学部行く気ない→理一

合格するか怪しい。とりあえず東大入りたい。→理二

という感じでしょうか。

 

東大は日本一有名な大学なだけあって、情報は溢れています。

受験生は入学前にたくさんの情報を得ることができます。

とはいえ、なんだかんだで入学してから分かったことが多かったです。

 

特に、進振りに関しては東大内部と外部でだいぶ認識がズレています。

何も知らずに理二に入ってしまう犠牲者を、これ以上出さないことを願うばかりです。

 

 

この記事を書いている人 - WRITER -
駒場太郎
高校3年生の冬、東京大学理科2類を受験するも大差で不合格。ここで初めて勉強に対する意識を変えることになりました。 浪人生となり河合塾に通うが、独学をベースとして東大の理科2類に合格しました。 現在はブログやYoutubeで情報発信しています。

Comment

  1. アバター 鬼塚 より:

    来年理系を受験する予定のものです。進振りについてはネットで色々調べると以前は各学部の底点が見られたのですが、2018年以降は見つけられませんでした。工学部の計数工学かシステム創成B、Cあたりが希望なのですがやはり一類からの方がだいぶ有利でしょうか。底点数点の違いであれば二類を受験したいと考えています。

    • 駒場太郎 駒場太郎 より:

      鬼塚さん、コメントありがとうございます。
      確かに底点は公表されていませんね。
      計数もシス創BCも理一の方がかなり有利です。
      周りの情報を聞く限り、工学部はどの学科も5点前後理一の方が底点が低いようです。
      (ちなみに「5点」は思っているよりも大きいと思います。)

  2. アバター 鬼塚 より:

    お返事ありがとうございます。5点も違うのであればとても大きいですね。数多くの要素の平均値を5パーセント上げるのは大変なことだと想像できます。やはり一類でいくべきっぽいですね…
    ところで勉強法についてですが、昨今はやたら参考書ルートというのが流行っていて、あたかもある問題集群をそれぞれ7周(笑)やらなければ合格できないかのような論調があちこちで見られます。でもオールマイティな受験の鬼になるのではなく、東大の問題を合格点分解ければいいんですよね?私は「じっくり青チャート⇒じっくり過去問で、過去問のわからないところは青チャートを復習する。スタ演、やさり、ハイレベ、大数、上級全て不要」が合格への最短距離だと思うのですがこの考えがもし間違っているとすれば、どういう視点が欠けていますでしょうか?時々青茶だけで合格した人のことを相当珍しく言う人がいますが、私はそれが不思議でなりません。

    • 駒場太郎 駒場太郎 より:

      鬼塚さん
      いい質問ですね。
      きっと鬼塚さんは自分に何が足りないのか、問題点を細分化して、それを潰していく能力が高いタイプであろうと察します。
      青チャートは東大合格するには十分なパーツは揃っています。
      ですが、過去問が解けなかったときに自分にどのパーツが足りていなかったのか、分からない人が多数なんじゃないでしょうか。
      応用問題的な参考書は、そのパーツの使い方を養う訓練の場ですので、上記のことができるのであれば不要に感じる人も出てきますね。
      ただ、初見の問題の演習はそれなりにこなした方が良いかと思います。詳しくは記事を読んでみてください。

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